けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会 総会


けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会第8回総会/日時:平成21年5月26日(火)16:00-18:00/会場:関西経済連合会29階会議室(294、295)

けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会第8回総会が平成21年5月26日(火)に関西経済連合会29階会議室で開催され、 平成20年度活動報告、平成21年度活動方針案、平成20年度決算、平成21年度予算案、協議会役員変更案が満場一致で承認されました。


第一部は、松下正幸理事長の開会挨拶で開始され、 櫛木好明運営・研究部会長が「運営・研究部会の活動報告・計画」の報告を、事務局幹事(若菜弘充)が「分科会活動報告・計画」の報告をいたしました。

松下正幸理事長 櫛木好明運営・研究部会長

その後松下理事長を議長として、第1号議案から第4号議案までの審議が行われ、出席された会員及び事前に提出された委任状により、 すべての議案が承認されました。

平成21年度も引き続きけいはんな情報通信オープンラボシンポジウム(11月東京)、研究発表会(3月けいはんな学研都市)、 人材育成セミナーを開催するとともに、各ワーキンググループとも共同研究、実証実験、標準化活動等を継続する予定です。

新規に「エネルギーの情報化ワーキンググループ」(主査:松山隆司京都大学教授)の設置も承認されました。 東南アジアでのセミナーを開催するなど、新たな活動も積極的に試みていきたいと思います。

最後に、今総会で退任される櫛木好明運営・研究部会長に、本協議会への長年のご貢献に対して、松下理事長から感謝状が授与されました。 新運営・研究部会長にパナソニック株式会社技監の安本吉雄様が就任されました。




立命館大学情報理工学部西尾信彦教授 第二部は、記念講演として立命館大学情報理工学部西尾信彦教授に「クラウドコンピューティングの可能性-爆発する情報を実世界に結びつけて整理し活動する-」と題してご講演いただきました。

西尾教授は、2007年から2008年中の1年間大学のサバティカル制度により、米国マウンテンビューにあるGoogle Inc.にVisiting Scientistとして滞在されました。 そこでの体験をもとに、存在する情報をいかに整理し使いやすくするか、現在存在しない情報をどのような手段で生み出していくかを、Googleでの実例も交えて話されました。

2つ目の話題として「北ヤード型ビジネスはクラウド型?」として、2012年に街開きを予定している大阪駅北地区で開始される新サービスはいかにあるべきかを、 3つの可能な方向性としてPersonalization、Augmentation、Context-Awareとして捉え、新しい技術を適用するだけではなく、 新しいビジネスモデルを前提として構想を進める必要性を指摘しました。

3つ目は、教授ご自身が研究されているクラウドと実世界を結びつけるユビキタスの研究についてで、 Google Street View等を応用して、実世界の映像と「モノ」と「コト」を連携させ情報提示する研究例が示されました。 米国を中心として始まっているクラウドやユビキタス関連の動向が理解でき、参加者には大変好評でした。

記念講演資料がダウンロードできますので、詳しい内容をご確認下さい (ただし許可なく私的使用の範囲を超えて複製したり、頒布等を行うことはご遠慮下さい)。

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過去の総会

注) 平成16年5月19日、協議会名称は、『CRLけいはんなオープンラボ研究推進協議会』から『けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会』に変更になりました。