資料HC-1-4

資料HC-1-４-1

[第１回HC分科会資料]　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2003年10月2日

富士通研）柿元

コンテンツ融合環境WGの状況報告

　第1回WGを9月8日に開催し，主査からの提案に対して議論した結果を報告します。

１．主査からの提案

（１）WGの目的案

　メディアインタラクショングループの活動を支援し，「コンテンツ融合環境構築技術と

その社会への利活用に関する研究」の推進に協力する。

１）コンテンツ融合環境に関する研究を支援，推進する。

　　　プロジェクトの研究テーマに関する協議を実施し，研究テーマの修正や，新たな

　　　研究テーマの提案を実施する。

２）研究推進に必要な利用環境充実へ向けた提案を実施する。

　　　プロジェクトがスムーズに研究を推進できるような環境に関する提案を実施する。

　　例）ＮＨＫアーカイブスデータの実験利用（ＣＲＬのオープンラボで利用可能）

　　　　ＮＤＬのデータの実験利用（関西館のデータの利用）

　　　　実験用に作成したコンテンツを整備して公開する。

３）コンテンツ融合環境に関連する分野の各種研究，実証実験プロジェクトなどと

協力して，研究成果の実証および普及活動を支援する。他のプロジェクトとの共同実証実験などの提案を行う。

（２）体制案

　WGの構成は，現登録メンバーに，メディアインタラクショングループとの共同研究相手先をメンバーとして参加してもらう。また，以下の呼びかけをする。

１）協議会に参加されている企業，団体の中で当WGへの参加を呼びかける。または，

　　事務局にお願いして参加の呼びかけを出して貰う。

２）その他，学会，会議などで，新規メンバーが参加を呼びかける。

２．議事内容

　（１）田中先生からの補足説明

１）「ＷＧの目的案（１）」について

・ＣＲＬと企業との関係は、共同研究、委託研究（企業に対してはかなり困難）、非常勤研究員としての雇用の3種類のみ。

・企業側のメリットは、ＣＲＬの予算を用いて共同で研究し、共同で知的財産を得る点が一つ。

・研究体制は（企業間の調整が難しいので）原則1対1だが、複数企業の同時参入を否定するものではない。

・共同研究の実施にあたっては、ＮＤＡ（機密保持契約）が必要。

２）「ＷＧの目的案（２）」について

・ＮＨＫアーカイブスを共同利用できるようにすることはかなり難しい。

・国会図書館関西館のデジタルアーカイブには興味がある。連携は今後の課題。

・共有コンテンツという話は難しいが、共同利用環境の話ならできる。

－分散協調メディアＧで家（家庭環境）を建てるという話がある。相乗りできる点は相乗りしたい。

－南海電鉄と新しいモールを作り、Ｗｅｂページを付けられる掲示板を作ろうという話もある。

３）「ＷＧの目的案（３）」について

・他の実証実験プロジェクトとのコラボレーションは機会があればぜひやりたい。

・ＣＲＬに対し、ＷＧとしてメディアＧの研究を活かせるような実証実験プロジェクトを出したい。

（２）検討結果

・ＷＧの活動内容として、①ＮＤＡを結んで、ＣＲＬと企業1対1で実質的な研究上の議論を行うのか、②共有のコンテンツ、ツール、環境などについての議論を行うのか、各企業の意見を聞いた結果，②の方向で意見がまとまった。

・以上の結果，当ＷＧでは、個別のプロジェクトの中身には立ち入らないで、ＮＤＡも必要のない範囲に限定した上で、コンテンツやツール、環境等の共同利用を推進することにする。

・コンテンツに関する調査や意見集約等に関しては、現在のメディアＧメンバーとは別に、新たに人を雇う予定。

以上